RICCAプレシャス・ブランディング 代表 朝倉 みや子

RICCAプレシャス・ブランディング 代表 朝倉 みや子

今起業されている方も「自分ならではのコンセプト」を言語化していただきたいと強く思っています。女性で起業を志している方も多いですが、この部分をきちんとすれば、今以上に女性が輝ける社会になると感じています。だからこそ私はブランディング事業を始めました。
RICCAプレシャス・ブランディング 代表 朝倉 みや子

Topics

▶︎ 事業内容 

▶︎ マナーで起業することになった経緯

▶︎ 執筆について


事業内容を教えてください

ブランディングのサポートをしております。個人向けには起業支援のブランディング、法人向けには待遇のブランディングなどといった形でお引き受けしています。法人としては、保険診療外の美容クリニック様などにご利用いただいております。起業支援についてですが、例えばコーチング一つとっても、どのような想いでコーチングを始めたか、どのようなことを社会に届けたいのか、などは一人一人異なりますよね。そういったところも含めて、全てのことがサービスに反映しますから、その方自身のストーリーや背景を一緒に引き出して、コンテンツ化することが大事です。また、SNS発信者が非常に多い時代ですが、そのような環境でも埋もれないよう、SNSなどを使ったプロモーションのサポートまで一貫して行っています。
具体的な例をあげると、以前スキンケアの商品を立ち上げたいというお客様がいらっしゃいました。その方の想いや、スキンケアを届けたいと感じるようになった理由などをヒアリングし、一緒に棚卸しをしました。また、キャッチコピーについても協力して考えました。その方は「特にスキンケア商品は実際に手に取らないと分からない」「サンプルで試してみないと分からない」とおっしゃっており、最終的にはクラウドファンディングでスキンケアのブランドをリリースすることとなりました。「どのように想いを届ければ、実際に手に取らないと分からないものを『使ってみたい』と感じてもらえるか」を一緒に考えさせていただき、結果的に最初の1か月で当初目標の400%以上の売上を達成することができました。そしてやはり、「手に取らないと分からない」という厳しい状況の中で、「どうすれば多くの人に刺さるか」を考えて、考えたことを実行できるのは、ブランディング特有の力なのではないかと感じますね。

実際のブランディングをサポートする場合、私の場合はまずお客様に「自己棚卸し」をしていただいています。文字にすると3~4万字ほどですね。今はコロナウイルスの影響もあって、実際に自分で見て情報を得るよりも、SNSで調べることが主流になっていると思います。そのような世の中ですから、刺さるコピーを作ることは非常に重要です。ご自身で文章を書いていただき、それを私も拝見します。また、受講者同士でフィードバックし合うなどして、「他者の目が入って、強みが引き出されていく」ということは大いにありますし、それがカギとなります。

起業の経緯を教えてください

私は元々マナーレッスン講師として起業しましたが、初めはとても苦労しました。20~30年レベルのベテランマナー講師をはじめ様々な先生がいますから、そのような中で「私だからこそ伝えられること」は何かと、特に最初は深く悩みましたね。しかし、私自身もブランディングを学び、同じマナーという分野でも「なぜその想いを届けたいのか」「どのようなコンセプトで続けていきたいのか」などは、違ってくると分かりました。そのようにして私も壁を突破しました。

今起業されている方も、「自分ならではのコンセプト」を言語化していただきたいと強く思っています。女性で起業を志している方も多いですが、この部分をきちんとすれば、今以上に女性が輝ける社会になると感じています。だからこそ私はブランディング事業を始めました。

失敗談やエピソードはありますか

よく生徒さんたちに対して「私は婚活難民だった」と、ネタとしてお話ししているのですが、私自身は32歳で結婚しました。ただ、それまで本当に苦しかったです。「結婚できないキャラ」「結婚できないことにまつわる面白いネタを提供するキャラ」「面白い人と付き合って失敗したネタを提供するキャラ」などを求められているという、被害妄想も出てきて悩んでいました。結婚して子どももいる今だからこそ分かりますが、既婚者は「恋愛ネタ」をあまり発信しない存在になります。そのため、人は「結婚していない人」にそういった「ネタ」を求めるんですよね。30歳を超えて合コンなどもしにくくなりましたし、結婚相談所にも登録していましたが、年齢的にマッチングが難しくなってきました。マッチングできても50歳くらいの方が多く、「恋愛ではなく、結婚をする」ということを考慮しても、なかなか判断が難しくなっていましたね。「さすがに年上すぎる」と思っていても、結婚相談所からは「条件さえ合えばいいのでは」と言われることもありました。

そのような中、現在の主人に出会うことができました。ちなみに私より年下です。主人は「若くてかわいい女性はたくさんいるけれど、やっぱり誰しも歳を取っていく。でも何歳になっても正しいマナーや上品な立ち振る舞いは必要で、そういうところがきちんとしているのが良かった」と言ってくれました。確かにマナーや立ち振る舞いは風化しませんよね。私の人生を振り返ってみても、外見を取り繕うよりも、マナーなどが重要だった場面はかなりあったと思うんです。

私の人生を変えてくれたのはマナーなんですよね。だからこそマナー関連で起業することを決めました。

本を執筆されたとのことですが、その経緯を教えてください

今回の出版のテーマを考えるにあたって、女性の編集者さんとお話ししました。そこで「女性は30代で大きな転換期を迎えることが多い」という話題が出ました。結婚・出産などのライフイベントもありますし、仕事で役職がついたり部下や後輩ができたり。私もそうでしたが、自分のライフステージに合わせて、働き方を変える女性も多いです。それに「身体つき」や、「周りに与える印象」も変わりますよね。年齢を重ねても周りに可愛がられたり、人生を引き上げることができたりする人は、何か独特のコツを掴んでいるのかもしれない、というお話もしました。私にも編集者さんにも部下がいますから、私たち自身も強い興味を持っている話題です。私はこれまでCHANELで働いたり、商社で秘書として勤めたりしてきました。そのような中で多くの女性と接してきたんですよね。そして「私自身が素敵と思える人」はどのような努力をしているのかを研究していました。そういった方がしていることを、私自身も実践したいという気持ちもありましたね。その甲斐あって「素敵な人」の共通点が見えてきました。年齢を重ねても透明感がある人は気持ちの面でどのようなことを意識しているのか、女性であればどのようなお手入れをしているのか、などですね。このような分析をして、私自身も勉強することができました。同じような悩みを抱えている方々のためにも、「肌や心のくすみを全てケアできるようなテーマ」にしたいと考え、今回筆を取りました。


背景やストーリーをコンテンツ化しブランディングをサポートする。自身の苦しんだ経験をビジネスに活かし、同じ悩みを持つ人へ価値を提供する。本の執筆も手掛け女性も輝く未来へ背中を押す存在になるであろう。