株式会社WAVE 1  代表取締役 吉村 拓也

株式会社WAVE 1  代表取締役 吉村 拓也

「新たな時代を拓く」チャレンジし続け業界変革を起こし続ける。その本質に迫る!

ビルメンテナンス業界において「日々変化する世の中、昔と同じやり方をしていても何も変化は無い」そう確信し、課題を解決し続ける。業界に新たな風を巻き起こす若き社長「吉村 拓也」その姿に迫った。

吉村 拓也(よしむら たくや)社長


事業内容を教えてください

消防設備の工事と点検をメイン事業としており、約3年前に法人を設立させました。

現在はマッチングアプリや、ECサービスの開発・運営を行なっています。

現在は東京に本社がありまして、大阪営業所と今月に長野にも長野営業所が出来たので3拠点、そしてグループ会社も2つあるので、全体を合わせると60名体制で運営しています。

「ニート生活」からの起業物語

2017年4月15日、見知らぬ地である東京で起業しました。

大阪にいる時は消防設備の点検と工事をメインとしている、父親の会社で2代目として元々やるつもりだったので、そこで3年ぐらい経験を積みました。

その時に一度、消防設備の仕事が嫌いになってしまったんです。周りで働く人達は目が死んでいて日々、不平不満しか言わない。

当時は「こういう環境で働いても面白くない、これは業界や仕事が悪い。」と思いこの業界以外で起業しようと決意しました。

全く見知らぬ土地で、当時ニートの状態から自分自身がどこかの業界で日本一になる会社を作ろうと思いました。さらに自身の起業物語を「漫画」にしたいと考えていたので、経営者というより脚本家のような感覚で東京に来ました。

当時、どの業界で起業しようか悩んでいたところ、とあるきっかけから消防設備業でいこうと思ったんです。元々この業界は嫌いだと思っていたけれど、全然そうじゃない。

誰と一緒に働くか、ここが一番大事であって、面白い人と働いたら仕事は楽しいという事に気付いたんです。

こんな当たり前のことを東京に来て、何も無くなって、初めて気付きました。

マッチングサービス「ビルメ」

マッチングサービス事業に関してですが、今年の2月に消防設備点検がどんな仕事なのか解説した本を出版させてもらったんですね。

この本で仕事の魅力を伝えても実際にやってみないと分からないと思うんです。未経験の状態でも、まず経験をしてさらに良ければ就職まで可能なワーカーのための「ビルメ」というマッチングサービスを作りました。

このサービスはコロナの失業者を救いたい、そういう人達にまず稼いでもらい明日の飯を食えるような状況なってもらいたい。そんな思いから始まりました。

①沢山の仕事が載っている②色んな人が働きに来れる③良い会社があったらそこで就職まで出来る。という風なサービスにしました。

まずこれらの問題を解決する事が、社会課題の解決にもなると考えています。

もう一つ、工事業者のBtoBのECサービスも開発・運営しています。

消防設備の機材が揃っておりプロの方々が買い物出来るサイト。そして消防だけではなく電気、空調、給排水等多様なラインナップを揃え、みんなが便利に今よりも安く買い物できるようなECサービスにしようと考えています。

お金が底をつき水道水で生活

まず最初はフリーランスを9ヶ月やってから法人設立したんですが、フリーランスの時から仲間がありがたいことに集まってきてくれたんですね。

東京に来た時は一人でしたが、近所に住んでる人や実際にフリーランスで応援として一人で消防設備点検などをやり始めて出会った人とか、色んな人たちが1ヶ月に1人ずつ増えてきたんです。

最初はその人達に保険とかもかけられなかったんですね。今はもちろん会社として保険と給料はちゃんとありますけど。当時は日当みたいな感じでしか払えなかったんです。

消防設備業界とか、こういう業界というのは翌月末の支払いサイクルでだいたい入金まで2ヶ月くらいかかるので、みんなに払う分が足りないですよね。身銭が入らないという感じで、僕の分を従業員さんに全部渡すというのが3ヶ月続きました。

なのでその3ヶ月は水道水で生活しました。

これからの時代の働き方 

終身雇用が終わるとか、大きい会社や銀行であったりとかが、どんどんリストラすると言う風になるというニュースがあったじゃないですか。

そんな中で今までの考えじゃ駄目だと、そんな風に思う方すごく増えてると思うんです。なので、これからは何個も仕事するっていうのがスタンダードになってくると思います。

本を出版してから、お笑い芸人であるザブングル加藤さんの番組に出演させてもらった時にそういう話をしたんですね。

その時に加藤さんがすごく興味を持ってくれて、自分で僕の本を買って、読んで消防設備士になりたいと思ってくれて、芸人もやりながら消防設備士をやるという形で、いま弊社で修行しているんです。

加藤さんだけではなく、例えば芸人を一生懸命やるために、1つ安定した仕事、無くなりにくい仕事をしっかりと持っていることで大好きな仕事をより攻められる、という風な考えのもとで1つは安定した仕事を持つ事もいいんじゃないかなぁと思っています。


吉村社長の話すほどに引き込まれる魅力は過去の体験や自身の軸、そして明るい未来を創造し続ける前向きさにあるように感じた。今後も面白く、見応えのある人生の「物語」を描き続けることだろう。私自身も1人の読者として追い続けたいと感じた。